2013年5月5日日曜日

大家さんとの食事会&金葚見学(2013/4/13~14 )

こんにちは!
先日の4月13日(土)、14日(日)、みんなで時山に集まりました。
中には、はるばる大分からやってきたメンバーも!

私たちの拠点「ときの家」を貸して下さっている大家さんご夫妻を囲み、食事会を開きました。


快く家を貸して下さったことへの感謝。
『ときの家』と名付け、活動の拠点としているこの1年間のできごと。
ご夫妻の思い出話。
おいしいご飯を食べながら、楽しい話をたくさんできました。

食事会の最後には、ご夫妻への感謝の気持ちとして、
ときの家での写真や大家さんへのメッセージを載せたアルバムをお渡ししました。


【食事会で聞かせて頂いた、興味深いお話し】

・大家さんは現在77才。2425才くらいまで時山で住んでおられたそうです。元々炭焼きをしておられて、エネルギー転換を契機に出て行かざるをえなくなって出稼ぎに行った第1陣(S34年、20名ほど)であることなど、いろいろお話しを聞かせて頂きました。昭和34年から、そのあと5年くらい後まで、出て行く人たちが続いたそうです。人口の半分くらいは外へ。時山地区からつとめる人も。


・運転手西濃運輸繊維産業の商売(糸を巻くワインダーという仕事)

今のお仕事(繊維業)、他のところはつぶれていく中、やって行けてる理由:よその国で出来ないものを、小ロットでやっている。早くて質の良いものを提供。早く提供できれば、その分、沢山請負い、さばくことができる。この道、四〇数年。



・オート三輪車(ミゼット:トトロで最初にサツキとメイとお父さんが乗ってるオート三輪の車)が時山を走っていた。



・時山ではかつて、商店が各家に御用聞きに来て、商品を家まで持ってきてくれていたそうです。

・炭焼きの運搬について・・・ツノダの自転車を三角乗り(トトロのかんたの乗り方)で、炭15㎞を7俵(105㎏!)積んで8㎞山道を乗っていった・・炭焼きでは、50俵分を一気に焼く。焼く時期などはないが、秋冬のものがよいものが出来るとのこと。






午後は、伊藤館長、坂口さん、小町さんに、
この1年の時の動きや、いま考えていることを教えて頂きました。

・上石津出身の作詞家 江口夜詩さんのお話

・土砂崩れで埋まってしまった養魚場のお話。養魚場オーナー夫妻と佐藤さん夫妻の四人で土砂をすくい、今回、時山養魚場の復興に尽力。再興。

・温泉・・温泉だけでなく、交流人口増やしたい。
・上石津全体で特産品をつくりたい。長範味噌をつくった。その活用を模索中とのこと!
・金葚(かなじん)・・・オーナーが大阪にいる。建物保存で文化財登録できる。温泉絡みで復活させたい。すでに60人くらいがそうじで入った。
・温泉絡みのなかで僕らはやっている。


時に関する新聞記事もたくさん見せて頂きました。


参考:「えぼしの里便り ー今後の計画と活動について(4月13日)」
http://ameblo.jp/eboshinosato/entry-11510741377.html



上石津郷土資料館見学 金葚展(かなじんてん)
(写真のちほど)
伊藤館長・小町さんにご案内頂き、
金葚から出てきた史料を見に、郷土資料館へ行きました。

参考「えぼしの里便り ー平成生まれ昭和を訪ねるー」
http://ameblo.jp/eboshinosato/entry-11510740790.html


金葚見学

伊藤館長、坂口さん、小町さんとともに、
金葚を見学させてもらいました。



金葚は、かつて、芝居小屋として栄え、三重県などからも人がやってきたと言います。
かつて、40万人の人々が毎年「時地域」にやってきていたと言います。
その中心的な通りに金葚はあります。



上からぶら下がっている電球!!
かつて、時ではじめて電気が通ったときには、
こうした電球が各家に1つ2つ灯って、それがとても明るくて・・・
という記述があったことを思い出し、みんなで盛り上がってました。




金葚はのちに、商店となったのですが、その名残が、建物の各所に見られました。

薪を使って、晩ご飯

夜は薪を使って晩ご飯。

写真は、いつも使っているロケットストーブ。
小さい小枝でも、十分な燃料として使えます。




時山発電所設立から約100年を体験
暗闇体験ワークショップ
時山発電所設置以前、「ランプのみで生活していた暗さ」と、「時山発電所が出来て16燭光(約20W)1~2個が点いた夜の生活」を体験してみました。ランプは手に入らなかったので、今回は、ろうそくで体験してみました。


「ろうそくだけでも、なんとか見えるね」と話していたのが、
20Wの電球をつけると、まわりのみんなの表情がはっきりと分かるほどに。
大正時代、電気が通じたときの、時の人々の驚きを、追体験してみました。


2日目 上石津 木の駅プロジェクト見学
翌日は今後に向け、みんなで話し合った後、
上石津の「木の駅」で薪割りを体験しました。

初めての薪割りで初めは苦戦しましたが、地元の方が教えてくださったおかげで、
少しずつ、上手く割れる様になってきました。
私たちの割った薪が、地元の方々の役に立てればいいですね。

ちなみに、この「木の駅プロジェクト」は、放置された森林を、地域の人々の手によって、とりくみ。2009年に岐阜県恵那市からはじまり、上石津も2011年から取り組みをすすめています。

写真:上石津「木の駅プロジェクト」の様子(木の駅プロジェクトWEBページより画像拝借)
http://kinoeki.org/modules/waffle0/index.php?t_m=ddcommon_view&id=4&t_dd=waffle0_data1

木の駅プロジェクトは、素人でも気楽に山仕事に関わることができるようにと考えられた仕組み。ちょっとしたお小遣いになり、それが地域通貨で支払われるので、地域のお店も元気になる。関係者いわく「誰かが大儲けできないけれど、関わったみんながちょっとだけ幸せになる仕組み」
引用「名古屋環境大学 山も人も地域も元気になる!~旭木の駅プロジェクト~」

http://www.n-kd.jp/modules/smartsection/item.php?itemid=1974


充実した、感謝の2日間でした!
お世話になったみなさま、ありがとうございました。